「スタメン発表で、今日も我が子の名前は呼ばれない」
「それでも今か今かと出番を待ちながら見ているが、一向にその気配がない」
もし出られたとしても、もう負けが決まってから、あるいは大差で勝っていて監督の温情のような形で、というのがほとんどではないでしょうか。
そんな時間が続くと、試合に出ていないのに、見に行って意味があるのかと、応援に行くこと自体に迷いが生まれることがあると思います。
結論から言うと、行くべきです。今日はその理由をお伝えします。
試合に出ていないのに見に行く意味はある?
息子が万年補欠。そんな状態が続くと、球場に足を運ぶこと自体に、意味を見出しにくくなる方もいると思います。
親が心配してしまうのは自然なこと
多くの親は、自分の子どもがレギュラーとして試合に出て、ヒットを打ったりアウトを取ったりして活躍する姿を見たいと願っています。
しかし野球に限らず、限られた人数しか試合には出られません。
自分の子どもが試合に出ていないと、周りよりも劣っているのではないかと心配したり、補欠なのになぜもっと頑張って練習しないのかと感じたりするのは、自然なことだと思います。

周りとの差には始めた時期も関わっている
周りの子との差には、野球を始めた年齢や年数、運動のセンスなども関わってきます。
私の娘は7歳でピアノを習い始めましたが、先生からは「理想は3歳。7歳は少し遅いが、10歳前ならまだ十分伸びる」と言われました。
野球も同じで、早いうちから関わっていたほうが上達しやすいものです。
ただし、どのくらいできるようになるかは人それぞれです。
子どもは補欠をどう感じている?
大人であれば、周りより劣っていると感じたら、追いつこうという意識が働きます。
でも、少年野球の子どもは、そこまで考えていないことが多いというのが実情です。
大人のように追いつこうとは考えていない
もちろん、そう考えて努力する子もいますが、多くの場合、野球がうまくなって試合に出て活躍したいと考えるよりも、野球というゲーム自体を楽しみたい子の方が多いというのが実情です。
試合に出ていないのに家であまり練習しないのも、子どもにとってはそれがどうでもいいことだからです。
やる気がないのではと心配する親も多いですが、多くの場合はそうではありません。
楽しいから野球をしていてそれを親に見てほしい
試合に出た、ヒットを打った、三振だった。
子どもは、そうした結果よりも野球自体が楽しいという気持ちで取り組んでおり、それをやっているところを親に見てほしいと思っています。
少年野球はまだ野球になっていない段階で、バットに当たる、ボールを捕れるといった基礎を体が覚えている最中です。
上手い・下手を比べる段階には、まだ至っていません。
補欠かどうかという今の結果は、この年代ではまだ、その子の実力や将来性を映す鏡にはなっていません。

試合に出ていなくても見てほしい姿がある
子どもは結果よりも野球自体が楽しくて、それを親に見てほしいという気持ちで取り組んでいます。
だとすれば、見てあげたい姿は、試合に出ている場面だけではありません。
ベンチ・バット引き・ランナーコーチも野球
初めてヒットを打てた、初めて守備でアウトを取れた。そうした瞬間は、もちろん嬉しいものです。
ただ、そこだけに目を向けるのではなく、ベンチで応援する姿や、バット引き、ランナーコーチをしている姿も、同じように見てあげることが大事です。
バッターボックスに立つ、守備につく。
それだけが野球ではなく、試合以外の練習に取り組む姿も、同じように見てあげてください。
周りの子どもにも目を向けてみる
私自身、少年時代ピッチャーとして出た試合でそこそこ結果を残せたことがありました。
その試合の後、周りの親御さんたちが父に「良いピッチングでしたね」と声をかけてくれたそうです。
父は家に帰ってから、それがとても嬉しかったと私に話してくれました。
正直なところ、自分が結果を残したこと以上に、そのことで父が喜んでくれたという事実の方が嬉しかったのを覚えています。
親はどうしても自分の子どもの動きばかり追いかけてしまいますが、周りの子のプレーにも目を向け、活躍した子がいたらその親御さんに一言伝えてみる。
それは巡り巡って、自分の子どもにも返ってきます。「行くべきか、行かないべきか」と迷うこと自体、実は自分の子どものことしか見ていない発想なのかもしれません。

野球だけにこだわらなくてもいい
走る、跳ぶ、投げる。野球にはいろいろな動きが組み合わさっているため、他のスポーツで体を動かす経験が、野球の技術につながっていくことも考えられます。
子どもの得意なことを伸ばすという意味でも、野球の練習だけに絞らず、体の根本的な動きを教えてくれる運動教室(マンツーマンで教えてくれる体育スポーツ家庭教師のようなものも含め)を併用してみるのも一つの方法です。
私自身、学生時代は野球部に所属していましたが、部の中でバスケットボール、フットサル、ラグビー、サッカーなど、いろいろなスポーツをやる機会がありました。
これはクロストレーニングと呼ばれるもので、野球以外の動きを経験することで、新しい体の使い方に気づいたり、気分転換になったりする効果も期待できます。
何より、一つの競技に偏らずいろいろなスポーツに触れるのは、それ自体がとても楽しいものです。
見に行ったら口出しはしない
球場に足を運んだら、大事なのはあえて口出しをしないことです。
親の言うことは子どもは聞かない
トレーナーである私でさえ、自分の子どもには体のことや指導をほとんどしていません。
親の言うことは案外聞かないもので、父親・母親という一線はどうしても越えられないところがあると感じています。
私の父も野球をやっていたので、あれこれ言われましたが「わかってるよ!!」「うるさいなぁ!!」
と言って全く話を聞いていませんでしたからね…。
他人である監督やコーチ、先生の言うことの方が、すんなり聞き入れられることも多いものです。
家での練習も付き合ってあげるだけでいい
これは、家でキャッチボールをするときも、ランニングに付き合うときも、素振りを見るときも同じです。
フォームや動きが気になっても、その場であれこれ言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、まずは静かに見守ってあげる。
それだけで十分です。
今でも思い出しますが、小学6年生の頃に私は一度だけ母とキャッチボールをした記憶があります。
一人で壁当てをしている私を見かねて付き合ってくれたのでしょう。
母は今思えば下手くそだったし、一人でやっていいた方が練習になったとも思いますが、それが今となってはそれが良い思い出になっているのです。
親は残念ながら我が子の監督にもコーチにもなれません。
親は黙って見守ってあげる事だけで子供からすれば十分なのです。

まとめ:応援に行ってあとは見守るだけでいい
少年野球の年代は、まだうまい下手を比べる段階ではなく、子どもは結果よりも野球自体を楽しみ、それを親に見てほしいという気持ちで取り組んでいます。
仕事や体調の都合でどうしても行けない日は、自分を責めるのではなく、帰ってきた子どもと少し体を動かす時間を作ってみてください。
大事なのは、結果ではなく、そこに関わろうとする気持ちです。


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